LINE公式アカウントのクーポンとは?集客につながる5つのメリット
LINE公式アカウントのクーポン機能は、ビジネスの集客や販促活動に役立つ機能です。
簡単に作成・配布でき、ユーザーも手軽に利用できます。
ここでは、LINE公式アカウントのクーポンを活用するメリットを紹介します。
- 新規の友だち追加を促進できる
- ユーザーの来店や購入アクションを促せる
- アカウントがブロックされるのを防げる
- 紙のクーポンより発行コストを削減できる
- 利用データを分析して効果を検証できる
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
新規の友だち追加を促進できる
「友だち追加で10%OFFクーポンプレゼント」というように、ユーザーにとって明確なメリットを提示すると、友だち追加の動機付けになります。
また、店頭POPやSNSで告知すると、LINE公式アカウントの存在を知らなかった層にもアピールできます。
ユーザーの来店や購入アクションを促せる
LINEは日常的に利用されるアプリのため、配信したクーポンがユーザーの目に入りやすく、スムーズに来店や購入アクションを促せます。
例えば、以下のようなクーポン配信が考えられます。
- 「本日限定!ドリンク1杯無料」
- 「週末限定!全品15%OFF」
- 「新商品お試しクーポン」
お得な情報をタイムリーに届ける工夫により「お店に行ってみよう」「商品を買ってみよう」という気持ちを後押しできます。
アカウントがブロックされるのを防げる
ユーザーにとって不利益な情報ばかり送ると、ブロックされる可能性が高くなります。
ブロックを防ぐには、定期的にお得なクーポンを配信することが効果的です。
お得な情報源としてアカウントの価値を高めることで、ユーザーとのつながりを維持しやすくなります。
紙のクーポンより発行コストを削減できる
従来の紙クーポンは、デザイン費や印刷費といった多くの費用が発生していました。
LINEのクーポン機能を利用すると、こうした費用は不要です。
管理画面からデジタルクーポンを作成し、すぐに配信できます。
削減できた費用はほかの施策に回せるようになり、販促活動を充実させることが可能です。
利用データを分析して効果を検証できる
LINE公式アカウントの管理画面で、クーポンに関する詳細な数値データを確認できます。
分析できる主なデータ | 概要 |
|---|---|
ページビュー | クーポンが表示された回数 |
使用ユーザー | クーポンを使用済みにしたユーザーの数 |
経路 | クーポンが開かれた経路 |
こうしたデータを分析し「どのクーポンがよく利用されているか」「ターゲット層に響いているか」などを検証できます。
データに基づいた改善を繰り返すことで、クーポンの効果をさらに高められます。
LINE公式アカウントのクーポンの作り方
ここでは、LINE公式アカウントのクーポンの作り方を解説します。
- 基本的なクーポンの作成手順
- 当選確率が設定できる「抽選クーポン」
- 口コミ効果を狙える「友だち紹介クーポン」
LINE公式アカウントのクーポンは、管理画面(LINE Official Account Manager)から簡単に作成できます。
クーポンの作り方がわからない方は、参考にしてみてください。
基本的なクーポンの作成手順
最初に、管理画面の左メニューにある「クーポン」をクリックしてください。

続いて「クーポンを作成」をクリックします。

表示される3つの選択肢の中から「条件なし」を選択してください。

最後に、基本設定やクーポン設定などを入力したあとに「保存」をクリックします。

これで基本的なクーポンの作成は完了です。
当選確率を設定できる抽選クーポンの作成手順
抽選クーポンは、ユーザーにゲーム感覚で参加してもらえる機能です。
抽選を利用する場合、以下のような項目を設定できます。
設定項目 | 設定内容の詳細 |
|---|---|
当選確率 | 1%〜99%の範囲で当選する確率(1%単位)を設定 |
当選者数の上限 | 当選する人数の上限を設定(上限なしも可能) |
使用可能回数 | 1回のみか上限なしから選択 |
ユーザーが気軽に参加しやすいため、来店やWebサイト訪問のきっかけ作りに効果的です。
作成するには、条件ありから「抽選」を選択します。

イベントの目玉として抽選クーポンを活用し、ユーザーの満足度を高めましょう。
口コミ効果を狙える「友だち紹介クーポン」

友だち紹介クーポンは、既存の友だちが新規の友だちを紹介してくれた場合に特典を付与する機能です。
このクーポンは、獲得条件の選択画面で「友だち紹介」を選ぶと作成できます。

紹介する側(既存の友だち)と紹介された側(新規の友だち)双方にクーポンを提供できる点が特徴です。
既存の友だちによる紹介を通じて、効率的に新規の友だちを増やせます。
作成したLINE公式アカウントのクーポンを配信・シェアする7つの方法
ここでは、作成したLINE公式アカウントのクーポンを配信・シェアする方法を解説します。
- あいさつメッセージで配信する
- 通常のメッセージやリッチメッセージで配信する
- トーク画面下部のリッチメニューに設定する
- 店頭POP用のQRコードを作成する
- LINE VOOMに投稿してアピールする
- アンケート回答のお礼として配布する
- SNSやWebサイトでURLをシェアする
作成したクーポンを有効活用するためにも、配信・シェアする方法を押さえておきましょう。
①あいさつメッセージで配信する
「友だち追加ありがとう」のメッセージと一緒にクーポンを送ると、ユーザーはすぐにお得感を体験できます。
また、あいさつメッセージは友だち追加した直後に自動で送られるため、配信漏れがない点もメリットです。
最初に良い印象を与えることで、その後のブロックを防ぐ効果も期待できます。
関連記事:【開封率UP】LINE公式アカウントのあいさつメッセージの設定方法を解説【例文あり】
②通常のメッセージやリッチメッセージで配信する
通常のメッセージやリッチメッセージでクーポンを配信する方法は、既存の友だちに利用を促す基本施策です。
テキストだけのメッセージと比べて、画像を活用したリッチメッセージは視覚的にクーポンの魅力を伝えられます。
配信の際は、以下の点を意識すると反応率の向上が期待できます。
- 配信する時間帯(ランチタイム前や週末の夜)
- ターゲットに合わせた限定感の演出(フォロワー限定・今週末限定など)
- クーポンの利用条件の明記
リッチメッセージは画像にクーポンページへのリンクを設定できるため、ユーザーをスムーズに誘導できます。
テキストと画像を組み合わせて、クーポンの利用を促しましょう。
③トーク画面下部のリッチメニューに設定する
トーク画面下部のリッチメニューにクーポンの導線を設定するのもおすすめです。
リッチメニューはトーク画面を開くと常に表示されるため、ユーザーが「クーポンを使いたい」と思った瞬間にすぐアクセスできます。
また、メッセージ配信のように、過去のトークで埋もれない点もメリットです。
「今月のクーポン」「会員限定特典」といったタブを常設しておくと、ユーザーの利便性が向上します。
リッチメニューを活用して、クーポンへの入り口をわかりやすく提示してみてください。
④店頭POP用のQRコードを作成する
店頭POP用のQRコードを作成する方法は、実店舗をもつ企業におすすめの方法です。
まだ友だちでないお客様に対しても、友だち追加とクーポン利用を同時に促せます。
設置場所としては、以下が考えられます。
設置場所の例 | 期待できるアクション |
|---|---|
レジ横 | 会計時にその場で利用を促進 |
テーブル(飲食店など) | 注文時や待ち時間に友だち追加とクーポン利用を促進 |
店舗の入り口 | 入店前に友だち追加のメリットを提示し、来店を後押し |
商品棚 | 特定の商品を対象としたクーポンの利用を促進 |
クーポン情報を埋め込んだQRコードを発行し、それを印刷してレジ横やテーブルなどに設置します。
来店したユーザーがその場でQRコードを読み込むだけで、クーポンを取得し利用できます。
⑤LINE VOOMに投稿してアピールする
LINE VOOMとは、友だち以外のLINEユーザーにもアプローチできるプラットフォームです。
このLINE VOOMを活用することで、クーポンを効果的に配信できます。
具体的には、クーポンを動画や画像で紹介し、投稿文にクーポンへのリンクを記載します。
投稿がシェアされると、さらに広範囲のユーザーにリーチできる点がメリットです。
メッセージ配信とは異なる層にアプローチできるため、クーポンをより幅広く配信できます。
⑥アンケート回答のお礼として配布する
アンケート回答のお礼としてクーポンを配布する方法は、顧客の意見を収集しながら満足度も高められる施策です。
LINE公式アカウントには「リサーチ機能」があり、アンケートを簡単に作成・配信できます。
施策のステップ | 実施内容 |
|---|---|
ステップ1:アンケート作成 | 顧客満足度や新商品の希望など、収集したい情報に基づきアンケートを作成 |
ステップ2:配信 | 既存の友だちにアンケートへの協力を依頼するメッセージを配信 |
ステップ3:クーポン配布 | 回答完了画面や、後日の御礼メッセージでクーポンを配布 |
ユーザーは「意見を聞いてもらえた」という満足感に加え、クーポンも得られます。
集めた回答はサービス改善に役立て、クーポンで次回の来店や購入につなげましょう。
⑦SNSやWebサイトでURLをシェアする
LINEの友だち以外にもクーポンを広く知らせたい場合、ほかの媒体でURLをシェアする方法が効果的です。
例えば、以下の媒体でシェアできます。
- X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS
- 自社のWebサイトやブログ
- メールマガジン
SNSの投稿やWebサイトのお知らせ欄を通じて、クーポンの存在を告知できます。
SNSやWebサイトなども活用し、クーポンを配信・シェアしていきましょう。
LINE公式アカウントのクーポンの効果を最大化するコツ
クーポンをただ作成して配信するだけでは、十分な効果が得られません。
ここでは、クーポンの効果を最大化するコツを解説します。
- 初回限定クーポンを活用する
- 抽選イベントの景品にしてゲーム性を高める
- 雨の日や閑散期限定のクーポンで来店を促す
- 誕生日クーポンを個別に配信して特別感を演出する
- ショップカードのランクアップ特典としてクーポンを付与する
ユーザー心理や利用シーンを考慮した「ひと工夫」を加えることで、クーポンの利用率や集客効果は大きく向上します。
LINE公式アカウントのクーポンを活用して自社ビジネスを伸ばしたい方は、参考にしてみてください。
初回限定クーポンを活用する
初回限定クーポンは、新規の友だち追加を促す施策として効果的です。
例えば「友だち追加で、今すぐ使えるドリンク1杯無料!」のように、その場で得られる明確なメリットを提示します。
お得なクーポンを得られるため、友だち追加する動機付けになります。
また、店舗にとっては新規顧客の来店を促すきっかけになる点もメリットです。
まだ自社の顧客ではない層へアプローチするためにも、魅力的な初回限定クーポンを作成してみてください。
抽選イベントの景品にしてゲーム性を高める
抽選イベントの景品としてクーポンを活用し、ゲーム性をもたせる方法もおすすめです。
「当たるかもしれない」という期待感を刺激し、楽しみながら参加してもらえます。
例えば、以下のような設定が考えられます。
- 1等(当選確率1%):お会計から50%OFFクーポン
- 2等(当選確率10%):1,000円OFFクーポン
- 参加賞(当選確率90%):100円OFFクーポン
当選確率や景品内容を工夫することで、クーポンの開封率や利用率の向上が期待できます。
雨の日や閑散期限定のクーポンで来店を促す
客足が鈍くなりがちな雨の日や閑散期にクーポンを活用することで、来店を促せます。
例えば「本日、雨の日限定でポイント2倍」「平日14時〜17時ご来店で全品5%OFF」など、条件を限定して配信します。
限定クーポンの例 | 目的 |
|---|---|
雨の日限定クーポン | 天候による客足の落ち込みをカバーする |
平日(閑散時間)限定クーポン | 店舗のアイドルタイム(仕事量が少ない時間帯)の稼働率を上げる |
月末限定クーポン | 月末の売上目標達成に向けた最後の一押しをする |
ユーザーにとっては「いま行かないと損」という行動理由が生まれます。
ビジネスの状況に合わせて限定的なクーポンを配信し、安定した集客を目指しましょう。
誕生日クーポンを個別に配信して特別感を演出する
ユーザーの誕生月に合わせてクーポンを配信すると、特別感を演出できます。
具体的には「お誕生日おめでとうございます!1ヶ月間使える20%OFFクーポンをプレゼント」といったクーポンを配信するのが効果的です。
誕生日の情報を取得するには、以下の方法があります。
- 友だち追加時のアンケート機能で回答してもらう
- 「LINE Profile+」と連携して情報を取得する
「あなただけに」という個別のメッセージは、顧客との関係性を深めます。
ショップカードのランクアップ特典としてクーポンを付与する
ショップカード機能と連携させることで、効率的にリピーターを育成できます。
具体的には、来店や購入で貯まるポイントが一定数に達したり、会員ランクが上がったりした際の特典としてクーポンを付与します。
特典設定の例 | 目的 |
|---|---|
5ポイント達成 | トッピング1品無料クーポン(次回の来店促進) |
10ポイント達成(ランクアップ) | 1,000円OFFクーポン(継続利用への感謝) |
ゴール特典(全ポイント達成) | 好きな商品1点プレゼント(ロイヤルカスタマーへの特典) |
ユーザーはポイントを貯める楽しみやランクアップする達成感を得られます。
ショップカードとクーポンを組み合わせ、継続的に利用してもらえる仕組みを作りましょう。
LINE公式アカウントのクーポン運用で注意したい3つのポイント
LINE公式アカウントのクーポンは便利な機能ですが、設定ミスや案内不足がトラブルにつながる可能性があります。
トラブルを避けるためにも、以下のポイントを意識してみてください。
- クーポンの有効期限を適切に設定する
- ユーザーがクーポンを誤って操作しないよう案内する
- クーポンがプロフィールに表示されない設定を確認する
それぞれの注意点を見ていきましょう。
クーポンの有効期限を適切に設定する
クーポンの有効期限は、施策の目的に合わせて適切に設定しましょう。
期限が長すぎると「いつでも使える」という安心感から利用が先延ばしにされやすく、短すぎるとユーザーが利用機会を逃してしまいます。
そのため、以下のように施策の目的に合わせて有効期限を設定してみてください。
- 友だち追加特典:「追加から7日間」と短めに設定して即時利用を促す
- 誕生日クーポン:「誕生月の1ヶ月間」と余裕をもたせる
期限を最適化し、クーポンの利用率を高めましょう。
ユーザーがクーポンを誤って操作しないよう案内する
ユーザーが誤って操作するとクーポンを利用できなくなり、顧客満足度の低下やクレームにつながる可能性があります。
こうしたトラブルを防ぐためにも、以下のような案内をしてみてください。
- レジでの会計時にスタッフが操作を案内
- クーポン画面や店頭POPでの注意喚起
こうした対策を実施することで、クーポン利用時の誤操作を防ぎやすくなります。
スタッフへの操作教育を徹底し、顧客が安心してクーポンを利用できる環境を整えましょう。
クーポンがプロフィールに表示されない設定を確認する
初期設定では、作成したクーポンがアカウントのプロフィール画面に自動で表示されます。
特定の友だちにだけ配信したい限定クーポンが全体に公開されると、企業の損失につながる恐れがあります。
こうしたリスクを防ぐためにも、クーポンがプロフィールに表示されないように設定するかご検討ください。
例えば「リピーター限定クーポン」を配信する場合、クーポンの作成画面で「プロフィールに表示する」のチェックを外しましょう。
クーポンの対象者に応じて公開範囲を適切に管理できると、よりクーポンを有効活用できます。
LINE公式アカウントのクーポンに関するよくある質問
最後に、LINE公式アカウントのクーポンについてよくある質問にお答えします。
LINE公式アカウントのクーポン作成に費用はかかる?
費用はかかりません。
クーポン作成機能は、無料プランを含むすべての料金プランで利用できます。
無料プランでもクーポンは基本的な機能として利用できるので、まずは試してみることをおすすめします。
作成したクーポンがユーザーに表示されない原因は?
以下の原因が考えられます。
- クーポンの有効期間が開始前、または終了している
- 公開範囲を「友だちのみ」に設定している
- クーポンのステータスが「停止中」になっている
- プロフィールへの表示設定を「非表示」にしている
まずは管理画面で、有効期間や公開設定といった設定内容を見直してみてください。
クーポンの配信回数に上限はある?
上限はありません。
ただし、クーポンをメッセージとして配信する場合は、契約しているプランごとに定められたメッセージの送信数上限が適用されます。
無料プランの場合は、月200通までが無料配信の上限です。
クーポンを個別のユーザーに送る方法はある?
以下の方法で、特定の個人やグループだけにクーポンを送れます。
- LINEチャットで直接クーポンを送信する
- 事前に作成したオーディエンスに対してセグメント配信する
- 特定の条件を満たしたユーザーにのみ送る(アンケートの回答者など)
誕生日や特別な対応が必要な顧客に対し、こうした方法で個別にクーポンを届けられます。
特別感を演出する施策として活用してみてください。
まとめ
LINE公式アカウントのクーポンの作り方や効果的な配信などを解説しました。
クーポンは新規の友だち追加や来店促進、ブロック防止にも役立つ便利な機能です。
ただ配信するだけでなく、初回限定や抽選などの工夫を施すと、よりクーポンの効果を高められます。
本記事を参考にクーポンを活用し、自社の集客や売上向上にお役立てください。
